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玉響物語「YURA」〜静かな海〜

第四回

――というのが、二人の状況。見るからに完全な行き違い……。さて、どうしたものか……。ま、縁があれば私が特に色々口出ししなくても、結局はくっつく事になるので構わないのだけれど、もし縁がない二人だと、かなりの運か努力がないと継続することは大変難しい。この縁と言うもの……これも複雑で一言で説明するのは難しい。魂の結びつきだと言ってしまえばそれまでなのだけれど……

この世における魂と呼ばれるものの絶対数は、地球が創世以来変わっていない。だというのに、太古から比べると人間の数は爆発的に増えている。これは単純に別の種から人間へと移行していることに他ならない。つまり、人間が増えるという事は、他の種を減らすという事で、他の種を減らした分だけ人間は増えることができたのだ。最近では、前世も人間だったというのは特別な事ではなくなったけれど、以前は人間以外のモノから人間へと転生を遂げた人も少なくなかった。「あの人、虫みたい!」なんていう言葉を耳にする事もたまにあるけれど、本当に虫である可能性もあったりするのである。人によっては人間が増えることによって他の種を減らし絶滅へと追いやっていると警告を投げかける人もいるけれども、進化というものが生き残る為に行われるのだとしたら、人間への転生は究極の進化なのかもしれないと思ったりもする。事実、今までだって人間とは関わりのないところでも、絶滅と爆発的な種の増大は起こっていたわけだから。

そんな中、前の世での縁が全くなければ、この世で出会い一緒になるのは相当難しい。つまりどんな形でどんな結果を辿ろうと、出会いそして一瞬でも惹かれるという事は、それはずっと前から運命づけられていたということになるのだ。という事は、この二人も何らかの縁があって今の世において一緒になったという事になる。では、それがどんな縁だったのか……種を超えていたりすると、そこに縁を持つのは不可能に近い。別に人間でなくても同じ種同士であれば縁は生まれるけれども、最近では滅多に出会えない。じゃあ、この二人は前の世ではどうだったのか?それをみて、説得できるのであればしてみようかと思った訳で……。

ん?待てよ……前世に縁がなければ、このまま別れてもしょうがないってことになるけど、私が説得することで縁が生まれて一緒になる可能性も全くないわけではない……。そうなると縁を作り出した私って相当凄くない?いや、それを言うなら……逆に前世に縁があったとすれば、私が何を言おうが復活の道を辿ることは必然な訳だ……ってことは私、必要ないじゃん!!

――大きな波が来て、私は少しだけ流された。周りの者達は、流されまいと必死で岩にしがみついたりしていたが、私の場合、しがみついているもの自体が流されてしまっているので仕方がない。まあ、彼らも岩にしがみついているとは言っても、もうその手は他の物を掴むことを忘れてしまっているので、しがみついているという感覚すらないのかもしれないけど……。私の場合は彼女……彼女とは下の住人の事だが、彼女次第で何処へでも行ける。そこに私の意志はあまり反映されないのだが、そんなことはどうでもいい。私はとにかく何処かへ行きたかったのだ。ついでに言えば、彼女と出会った時、彼女は家を探していたのだ。だから私は彼女に家を提供した。移動願望を持つ家持ちの私とついの住み家を探している彼女との利害は完全に一致していたのだ。彼女が広い家に引っ越したいと言えば、私は家を増築し望む大きさの家を提供し、彼女は移動し続ける。私は動きたくても動けない奴らを見降ろしながら優越感に浸る。
――なんだろ?このイメージ……人間じゃあないな、少なくとも……。まあ、縁はある事が分かった。しかも、一生離れられないくらいの強い縁。だったら、別になにもしなくても構わないのだけど……。
「やっぱりねえ、忙しくてちゃんと話せなかったのが原因みたいだね。彼の方も研究が入ってたみたいで忙しかったから、その点はお互い様なんだろうけど。だから一度強引にでも、彼に会いに行ってちゃんと話して、誤解を解けば大丈夫よ」
「誤解?」彼女は不思議そうに言った。
「彼が見ちゃったのよ。企業訪問している先のOBと飲みに行ってるトコを。で、なんだか誤解してるみたい」

彼女は、じゃあちゃんと話し合ってみますと、席を立った。 それを見て、零がこっちに近づいてくる。 「どうだった?」興味津津の様子だ。――大丈夫じゃない?ちょっとした誤解だったみたいだから。「本当?良かった!彼女は大丈夫だろうけど、彼氏の方がさ……」――彼氏どうかしたの?「いや、多分、彼女がいなくちゃ生きていけないと思うんだよね……ポリプみたいに」――へ?何?ポリプって?癌?「それはポリープでしょ?知らないの?ヤドカリの殻にくっ付いて、その内に殻を溶かしてヤドカリと一体化しちゃったり、ヤドカリの殻を作ってそこに住まわせたりするヤドカリの仲間」

――普通、知らないでしょ?そんな生き物。「そっか……知らないんだ……」――何よ、その勝ち誇った様な顔は!?と言って気づいた。――ん? ……あれってヤドカリとイソギンチャクのイメージだったのか……。

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